ChatGPT を用いて記事を書く際の利用方法と質問の仕方など

この記事では、「ChatGPTを用いてコンテンツとなる記事を生成できるのか」というテーマで色々検証を行いました。
また検証を行う過程で「どのような質問を投げた方が良いのか」「どのような人が利用するのが良いか」などの気付きもまとめております。

オウンドメディアを運営している企業さんなどの、参考になればと思います。

なお、実際にChatGPTを利用して記事のベースを作り、それに修正と加筆を加えて作成した記事が下記になります。

関連記事:「中小企業向けのおすすめのwebマーケティング手法」についてChatGPTを利用して記事化しました

ChatGPTを利用した記事作成の流れ

  • ChatGPTに質問する→ChatGPTから回答を受ける→さらにその回答に対して質問する

という流れを繰り返して深掘りしていこうと思います。そうして、深掘りした内容をまとめて、修正と加筆を加えれば記事になるのでは?と思っています。

例えば「中小企業向けのWeb戦略全般を扱うメディア」を運営していることを想定して、その内容で記事のタイトルから質問してみました。すると、誤字もありますが、良さようなタイトルを挙げてくれました。

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この中から記事のタイトルを「中小企業向けのおすすめのWebマーケティング手法」に決定して、その中身について具体的に質問します。

すると、中小企業向けのおすすめのWebマーケティング手法を6つ回答してくれました。

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では、この中で「なぜソーシャルメディアマーケティングが中小企業にとって、おすすめのWebマーケティング手法であるのか?」理由を質問します。

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例えば大企業だと、宣伝広告費を多くかけられて、マスに向けて戦略できる一方、中小企業は広告費が限られていて、マーケティングの対象も限定的です。その観点では「コスト効率が良い」と「ターゲットにあった配信が可能」という理由は良いと思います。

一方「ブランドイメージの向上」「フォロワー増加」は、厳密にはソーシャルメディアマーケティングのメリットで、それは中小企業以外にも当てはまります。

そのため「中小企業にとっておすすめ」の理由としては弱い気がします。

デメリットについて質問する

では、次にソーシャルメディアマーケティングを中小企業がすることのデメリットについても質問します。

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大企業だと、SNS運用の担当チームが組めたり、SNS運用やその分析に中小企業よりも時間とお金をかけられます。そういった意味では「時間がかかること」や「アルゴリズムの変化」に対してのダメージは中小企業の方が大きく、「コンテンツのクオリティ」も大企業より費用がかけられない分不利なため、デメリットとして合っていると思います。

一方、「広告詐欺」については中小企業に限らず、SNSを利用する全ての人に当てはまると思うので、「中小企業がすることのデメリット」としては弱い気がします。

とはいえ、おすすめの理由もデメリットの理由も間違った回答ではないので、「ChatGPTに質問する→回答を受ける→さらにその回答に対して質問する」というサイクルを繰り返して、記事のベースを作り、それを上手くまとめて、多少の修正や加筆を加えたら十分記事にできるかと思います。

比較対象を質問に入れるとより正確な回答がくる

「中小企業にとってのおすすめ」や「中小企業がすることのデメリット」は「何と比べて?」を書かないとChatGPTが解答しづらいのではないかと思いました。

そこで「大企業」という比較対象を質問に加えて、デメリットについて質問し直しました。

すると、比較対象を入れなかった質問の回答は少し漠然としていましたが、比較対象を入れたことで、「中小企業がすることのデメリット」の理由がハッキリして、分かりやすくなりましたました。

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ChatGPTに質問するテクニックとして「比較対象を入れる」は、取り入れた方が良いかもしれません。

キーワードを付け足して、より具体化した質問に対してChatGPTが回答するのは難しい

ある程度具体化(ターゲットを特定)した記事を書かないと、読者に刺さる記事にするのは難しいと思っています。

そこで、先ほどの「中小企業向けのおすすめのwebマーケティング手法」の質問に「BtoB」というキーワードをつけてより具体化して質問してみました。

しかし、結果は「BtoB」というキーワードが含まれた回答はされず、先ほど同じ「中小企業向けのおすすめのWebマーケティング手法」と同じ回答がされました。

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別の質問でも試してみます。

パン屋におすすめのWebマーケティング手法」と「歯医者におすすめのWebマーケティング手法」について聞いてみました。

その結果は、どちらの回答も間違ったことは言っていませんが「パン屋」「歯医者」以外にも当てはまる、広く一般的なWebマーケティング手法について回答しています。

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以下が歯医者におすすめのwebマーケティングについての回答です。

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このように、キーワードを付け足して、より具体化した質問に回答するのは難しいようです。そういった意味では、ターゲットを特定した内容の質問に回答できないChatGPTだけでは読者に刺さる文章は生成できないと言えるかもしれません。

人が考えても答えを出すのが難しい質問は、ChatGPTも答えられない

そこで質問の仕方を変えてみます。

〇〇にとって一番××なのは何か

「パン屋に一番効果的なWebマーケティング手法を教えてください」と質問しました。

そうしたら「SEO」と「ソーシャルメディアマーケティング」だと、2つの絞って回答してくれました。

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その後、ではなぜパン屋の一番効果的なマーケティング手法が「SEO」と「ソーシャルメディアマーケティング」なのか深掘りして理由を質問しました。

すると「SEO」と「ソーシャルメディアマーケティング」についての説明と、それぞれが及ぼす効果について、回答してくれましたが、他のマーケティング手法より「なぜSEOとソーシャルメディアマーケティングなのか」についての回答はありませんでした。

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「パン屋に一番効果的なWebマーケティング手法」は人が考えてもなかなか簡単に答えを出せる問題ではないので、AIに答えが出せないのも仕方のないことかもしれません。

人が考えたら分かりそうな質問の場合、ChatGPTは答えられる?

〇〇と××どちらがより有効ですか二者択一の質問

人が考えても答えを出すのが難しい質問は、ChatGPTも答えられないことが分かりました。

では、人が考えたら分かりそうな質問の場合、ChatGPTは答えられるのでしょうか。

例えば「若い世代に大人気のケーキ屋さんはWebマーケティングにおいて、InstagramとFacebookはどちらが有効ですか」と二者択一の質問をします。

期待する回答はInstagramの方です。Facebookの世代別利用率は、30代が最も多く次いで多いのは40代、一方、最も低いのは10代です。Instagramの世代別利用率は、10代が最も多く次いで多いのは20代です。その上、視覚的コンテンツが中心のInstagramの方がケーキと相性がよいと想像できます。

しかし、実際のChatGPTの回答は「両方有効」というものでした。もしかしたら、ChatGPTは間違った回答をしないように、断定する回答を避ける傾向があるのかもしれません。

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これでは回答として面白くないため質問文を「どちらがより効果的ですか」と少し変更しました。

すると、今度は「Instagramの方が効果的かもしれません」と回答しました。

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こちらの方が回答として適切のように思います。

回答が変わった原因として

  • 少し質問文を変えた影響なのか?
  • また「全く同じ質問文でも、再度送ると、違う回答が返されることがある」ということが分かったのでその影響なのか?

のいずれかだと思います。

そのため、納得する回答がChatGPTから得られなかったときは、少し質問文を変えたり、同じ質問文でも再度送ってみるのもよいかもしれません。

知識がない分野について、ChatGPTを利用して記事を作成するのは難しい

ほとんど知識がない分野について、ChatGPTを利用して記事を作成するのは難しいかと思います。というのも、ChatGPTの回答が合っているのか間違っているのかの判断する必要があるからです。

また「明らかに間違ってはいないが、微妙に求めている答えから外れている」回答があった場合に、それを修正して記事にまとめる力が必要なので、それには、その分野についてある程度の知識が必要になるかと思います。

ChatGPTを利用して記事を作成するおすすめの利用方法

既にChatGPTに質問する分野についてある程度知識ある人で、時短のためにChatGPTを利用して、記事のベースを書いてもらう利用方法が良いかと思います。

まとめ(気付き)

  • 「ChatGPTに質問する→ChatGPTから回答を受ける→さらにその回答に対して質問」このサイクルで深掘りして、記事のベースを作る
  • デメリットについて質問する
  • 比較対象を質問に入れるとより正確な回答がくる
  • 人が考えても答えを出すのが難しい質問は、ChatGPTも答えられない
  • 人が考えたら分かりそうな質問の場合、ChatGPTは答えられるかも?
  • キーワードを付け足してより具体化させた質問に、回答するのは難しい
  • 「〇〇と××どちらがより有効ですか」という二者択一の質問でChatGPTの意見を聞く
  • 全く同じ質問文でも、再度送ると、違う回答が返されることがある

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