中小企業の為のお問い合わせを増やす方法(アクセスを伸ばす編)

お問い合わせが届くフローをざっくり説明すると「まず、ユーザーはサイトにアクセスして、商品を知ります」「その後、自社の商品・サービスを他社と比較検討します」「検討した結果、気に入ってくれたら、そのユーザーからお問い合わせが届く」という流れが一般的だと思われます。

この記事では、2回に分けて中小企業の為のお問い合わせを増やす方法を紹介します。今回は「アクセスを伸ばすこと」に焦点を当てて説明します。

顧客からのアクセスを増やす手法を、即効性と資産性の観点から大まかに紹介すると

・リスティング広告を出す(即効性あり、資産性なし)

・コンテンツマーケティングに取り組む(即効性なし、資産性あり)

が挙げられます。それぞれにメリット・デメリットがあるので詳しくみていきましょう。

リスティング広告を出す

大企業と中小企業の集客のための戦略は異なります。リスティング広告は、マス広告(雑誌、新聞テレビ等)と比べて、広告費用が安く、中小企業でも運用が可能です。リスティング広告はユーザーがキーワードを検索し、それに対して広告が表示されるため商品やサービスに興味関心がある層にアプローチできる特徴があります。

それと、リスティング広告は後で説明するコンテンツマーケティングよりも即効性があります。「1,2週間でお問い合わせがグッと増える」ということは、ほとんどありませんが、「広告文の訴求ポイントを変えてみたり」「集客力があると思われるキーワードをいくつか試す」など、試行錯誤することで、比較的短期間で効果を実感できます。従って、短期的に集中して、結果を出したい企業におすすめの方法です。

リスティング広告で注意すべきこと

広告を出したものの、お問い合わせがゼロだったというケースもあります。原因として「そのキーワードで検索するユーザーがいない(キーワードの選定ミス)」「そのキーワード検索するユーザーと売りたい商品やサービスがミスマッチしている」などが考えられます。

そのため、ある程度の期間、広告を運用してデータを集めて実験する必要があり、その際の広告運用の相場は月10~30万円程です。

また、リスティング広告によるアクセス数の増加は、広告費を月々出している期間だけなので、広告をストップするとその分アクセス数も減ります。

リスティング広告運用で失敗しないためには

リスティング広告運用を専門としている企業や広告代理店に任せる。(運用を外注する際は、手数料は広告費用の約20%が相場です。)

自社で広告運用する場合、データを集めつつ、PDCAサイクルを回し、徐々に結果を出す

広告運用費の予算に余裕があること。(広告運用費の予算があまりに少額がと、効果が出ない可能性が大です。)

コンテンツマーケティングに取り組む

コンテンツマーケティングとは、ざっくり説明すると、ユーザーが知りたい有益情報を記事にして、その発信を続けることで、検索エンジンから評価され、多くの人に読まれやすくなる手法です。

コンテンツマーケティングで何より大事なことは「コツコツ継続すること」です。良質な記事を継続して書き、検索エンジンから評価されるには時間がかかりますが、書いた記事はどんどん資産としてサイトに蓄積します。リスティング広告と違って「運用をストップしたら、すぐにアクセスが減る」ということはありません。

費用について、既に自社サイトやブログサイトを持っている場合、記事を更新するだけなので月々の費用はかかりませんが、コンテンツマーケティングで社員が月に数十時間稼働するのを考えるとその分、数十万円の人件費がかかるでしょう。

コンテンツマーケティングで失敗するパターン

「通常業務に追われ、記事を執筆する時間がない」「どんな記事を発信するべきかネタが思い浮かばない」「時間をかけて書いた渾身の記事なのに、反応がなく心が折れた」などが挙げられます。その上、コンテンツマーケティングはリスティング広告よりも効果が出るのに時間がかかり、成果を実感し辛いく「コツコツ継続的に続けるのが難しいことが主な失敗する原因です。

コンテンツマーケティングで挫折しないために

※記事の執筆を外注する

月ごとの目標設定をして、今やるべきことをクリアにする

期限を決め、それを周囲に宣言する

記事の執筆を外注する

記事をそのまま外注してしまうと、誰でも書ける中身の薄い記事になってしまいます。それだと、ユーザーに刺さらないので、自社の商品やサービスに詳しい「会社の中の人」に書いてもらうのが理想です。それが難しい場合は「インタビューをしてもらう」などして、自社に関する内容をライターに伝えておきましょう。

月ごとの目標設定をして、今やるべきことをクリアにする

例えば、「月に一件お問い合わせ」を取るぞ!と具体的な目標を立てることで、そこから逆算して今いやなければいけないこと、が見えてきたり、漠然としてたものがクリアになります。

期限を決め、それを周囲に宣言する

記事の執筆は、通常業務と比べて優先度が低く、常に後回しになりがちだと思います。そこで、執筆の期限を決めて、それ会社の上司やSNSで宣言します。宣言することで、責任が生まれ「なんとしてもやらないと!」という気持ちが芽生えます。

まとめ

顧客からのアクセスを増やす手法を、即効性と資産性の観点から「リスティング広告を出す」「コンテンツマーケティングに取り組む」の2つ手法を紹介しました。

短期間で集中的に結果を出したい中小企業はリスティング広告を出して、キーワードから検索してきた顕在顧客にアプローチしましょう。運用中は「データを集めつつ、仮説と検証でPDCAサイクルを回し、徐々に結果を出す」という姿勢が必要です。

時間はかかっても今後のことを考えて、継続的なWebマーケティングを実施したい中小企業はコンテンツマーケティングに注力し、コツコツ継続的に記事を書きましょう。その際「記事執筆の外注」や「執筆の期限を決め、それを周囲に宣言する」など途中で挫折しないための取り組みもセットで重要になります。

弊社シロクロでは、コンテンツマーケティングの情報設計を得意としています。コンテンツマーケティングに関するお悩みやご質問を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。【お問い合わせはこちら

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