中小企業がコンテンツマーケティングを始めた時に、Twitter運用で取り組むべきこと

中小企業がコンテンツマーケティングを始めたときに、Twitter運用で取り組むべきことについて。結論を言うと以下の3点です。

1.Twitterのヘビーユーザーになって、コツコツユーザーが知りたい情報を発信し続けること

2.それと同時に、Twitterテクニックも並行して駆使すること

3.どんなに良質な情報発信ができていて、かつテクニックを駆使したとしても、最初はユーザーの反応が少なく辛抱する期間が必ずあります。そこで挫折せず、根気よく1と2を続けること

この記事では上記の3点について深掘りします。

Twitter運用する前に知っておきたいこと

担当者はTwitterのヘビーユーザーになるのが理想

まず、Twitter運用担当者はTwitterのヘビーユーザーになることが理想です。日頃からTwitterを開き、趣味の最新情報をチェックしたり、「いいね・リツイート数」を増やそうと目的意識を持ったり、フォロワーが増えるのをゲームのレベル上げ感覚のように楽しめたり、そういうスタンスで取り組める人はTwitter運用に向いています。

なぜなら、そういった人はTwitterの温度感や操作を熟知していることが理由の1つ。もう1つの理由は、Twitter運用では「コツコツと継続的に」が必須なので、途中で挫折したり(飽きたり)せず、Twitterを触るのが好きな人が担当者になった方がよいからです。

社内にTwitterのヘビーユーザーがいない場合

とはいえ、社内にTwitterのヘビーユーザーがいるとは限らないし「急に好きになれ」というのも無理な話です。中小企業にとって「Twitter運用を外注する」というのもコスト的に難しい場合もあるでしょう。

そういった場合、まず担当者はTwitterの個人アカウントを作り、1〜2ヶ月使ってみることをおすすめします。担当者がTwitterに慣れた後、マーケティング用のツイートをしていきましょう。そうすることで、挫折するリスクが減り、Twitterの温度感も分かります。

フォロワーはあなたのファンではなく、「有益な情報を欲しいからフォローしている」ということを忘れない

Twitter運用をしていて、上手くいかないケースにフォロワーにとって有益な情報を発信するのに疲れ、次第にプライベートなことや趣味、批判・不満についてツイートしてしまうことがあります。プライベートなことや趣味をツイートしてユーザーに喜ばれるのは、知名度のある有名人、アイドルやタレントだけです。Twitter運用担当者はプライベートなアカウントと違うことを認識しましょう。

自社サービスに興味があるユーザーを意識した情報発信

Twitterは他のfacebookやインスタグラムなどのSNSと比べて情報の拡散性がかなり強いです。もしツイートした内容がバズれば、そのツイートが多くの人に目にとまり、自社の商品やサービスに対する注目や露出も増えます。

しかし、ツイートをバズらせるのは難しく、意図的にできないことが多いので「ツイートをバズらせよう」と取り組むのではなく、地道な作業になりますが、自社サービスに興味があるユーザーが読んで共感する内容や有益だと感じるツイートを考えて発信するのが大切です。そうすることで一気にフォロワー数は増えませんが、自社サービスに興味のある、いわゆる「質のいいフォロワー」が徐々に増えていきます。

コツコツ有益な情報を発信しても、軌道に乗るまでは辛抱

どんなにフォロワーにとって有益な情報を発信しても、最初はユーザーの反応はほとんどありません。それは、その情報を求めるユーザー層に、ツイートの発信が届いていないことが理由の1つ。もう1つの理由は、Twitter運用を始めた当初はそのアカウントのツイートに説得力がないからです。

悲しいことですが、たとえ同じ内容をツイートしたとしても「誰が発信するか」でユーザーの反応は変わります。これを打開するには、繰り返しになりますが、根気よくユーザーにとって有益な情報をコツコツ発信し続けるしかありません。正しい方法で継続すれば少しずつフォロワーが増え、影響力が付きます。

最初が一番辛く、挫折しやすい期間なので、運用開始の初期は成果が見えなくても焦らないことです。昨今のSNSマーケティングにおいて、Twitterからの流入はとても大きいため、Webマーケティングと同じくらい力量でTwitter運用をする価値はあります。

「フォロー&リツイートキャンペーン」のメリットとデメリット

キャンペーンのメリット

「フォロー&リツイートをしてくれた人の中から抽選で10名様にプレゼント」のようなキャンペーンを実施すると一気にフォロワーが増えやすく、ツイートも拡散されます。今までサービスを認知していなかったユーザーの目に届き、短期間で新規フォロワーが増えるメリットがあります。

キャンペーンのデメリット

しかし、そこで増えた新規のフォロワーが自社サービスに興味がある顕在顧客かどうかは分からず、将来的に自社の売り上げ増加に直結するかどうかも微妙なところです。そのうえ、フォロー&リツイートキャンペーンやハッシュタグ投稿キャンペーンは「宣伝臭」があり、ネガティブに感じるユーザーもいます。

また、Twitterでキャンペーンを実施するにはまずTwitter社が発表しているガイドラインと景品表示法などの法律に準拠しているか確認しなくてはいけません。

Twitter社が発表しているガイドラインについては、「ユーザーが複数アカウントで参加してはいけないことの明記」や「全く同じ内容を短期間で繰り返し投稿すると、アカウントが凍結してしまうことの明記」などが挙げられます。詳細は下記リンクからご確認ください。

法律に関して言うと・景品表示法・個人情報保護法・知的財産基本法 の3つに注意する必要があります。

ざっくり説明すると、キャンペーン内容によっては、当選商品の金額に規制(景品表示法)があり、当選商品本体やその商品を紹介する際に起用するデザイン・商標などに関しては知的財産基本法の確認が必要です。また、当選商品発送で必要となる住所などの個人情報は、個人情報保護法の対象となります。

結論、「フォロー&リツイートキャンペーン」はしない方が無難

中小企業にとって、twitter運用になるべく工数をかけたくないのが本音だと思います。これらガイドラインや法律に沿ってキャンペーンを実施する費用対効果を考えると、「フォロー&リツイートキャンペーン」はしない方が無難です。

まず中小企業が行うべきTwitter運用のポイント

同業他社のアカウントをフォローしよう

Twitter運用を始める際、まず同業他社のアカウントをたくさんフォローしましょう。そこで「ライバル達はどういった発信をしているのか」や「そのツイートにどんな意図があるのか」をとにかくチェックします。これは「自社でTwitter運用するときに必要となる戦略や型」を頭に入れるためです。そうすることで、ツイート内容がブレず、ネタも思い付きやすくなります。

同業他社のフォロワー(ペルソナ)を積極的にフォローする

慣れてきたら、同業他社のツイートにいいねやコメントを付けてリアクションし、アピールをします。そして、同業他社のフォロワーを積極的にフォローしましょう。彼らは自社のサービスにも興味・関心がある「質のいいフォロワー」である割合が高いからです。

自社のサービスを利用する典型的なユーザー像を「ペルソナ」と呼びますが、「ただ単にフォロワー数を増やす」のではなく「自社のペルソナとなり得るフォロワー」を増やすことに意味があります。

Twitterを上手く運用するコツ(テクニック編)

アイコン画像は本人写真

プライベート用でTwitterを利用している人は、アイコン画像をイラストや風景、ペットの写真など好きなものに設定していると思います。

しかし、Twitter運用をする場合はその担当者の本人写真にすることが理想です。やはり本人写真に設定すると、ツイートに誠実さや信頼感がでます。

運用するには、企業のアカウントより個人のアカウントの方が良い

やり方次第で企業アカウントでの運用もありですが、中小企業の場合、個人アカウントで運用する方がよいでしょう。個人アカウントの方がユーザーは発信者の「顔」が分かり、親しみやすさがあります。

一方、企業アカウントの場合だとどうしても無機質で「ビジネス感」が出ます。大手企業の場合だと、その「無機質さ」を少しでもやわらげようと、マスコットキャラクターを置くところもありますが、中小企業の場合はそこまでする必要はないでしょう。

トレンドを意識する

Twitterトレンドを確認すると、リアルタイムで話題となっているトレンド情報をが分かります。そのトレンドに合わせたツイートをすることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。例えば「オリンピック」や「クリスマス」など、事前にイベントが開催されることがわかる場合、それらがトレンドになることが予測できるので、前もってそれらテーマに絡むツイートを考えておくのも得策です。

投稿はフォロワーが見てくれる時間を狙う

Twitter投稿はいいねやリツイートがもらえような時間帯を狙う必要があります。フォロワーの属性次第で活動的なユーザーが多い時間帯は異なります。そのため、Twitter発信しながら「いつ発信するのがベストなのか」探りましょう。

一般的に「通勤・通学の7〜8時」と「お昼の12〜13時」「夜20〜22時」にアクティブユーザーが多いと言われいます。まずは、その時間で投稿し、フォロワーの反応を見つつ微調整するのがよいでしょう。

セルフリツイートをする

過去の投稿を自身でリツイートすることで、もう一度フォロワーのタイムラインそのツイートが流れます。「渾身のツイートを投稿したけれど、反応がイマイチだった時」や「もう一度同じ内容のツイートをフォロワーに見てもらいたい時」に使うのがよいでしょう。

自分の投稿にコメントをつける

「最初に投稿した内容の補足説明をしたい時」や「ツイートがバズったときに何か宣伝したい時」にコメントを付けてユーザーにアピールする手法もあります。

(縦長)画像を投稿に付ける

テキストだけのツイートを投稿するよりも、画像付きのツイートの方がユーザーに見られます。Twitterは、常に新しいツイートがタイムラインに流れているので、テキストだけだと目立ちません。

画像を付けることで、そういった中でもパッと目に入りやすく、情報としても画像がある方が分かりやすく親切でしょう。また、縦長画像を付けるとその分投稿面積が広がり、タイムライン上におけるツイートが表示される占有率が上がるので、目立たせられます。

Twitterアナリティクスで分析する

Twitterアカウントを持っていれば誰でも無料で利用できる分析ツールが「Twitterアナリティクス」です。Twitterアナリティクスはアカウントのホーム画面の左側「もっと見る」から「アナリティクス」をクリックすると確認できます。

Twitterアナリティクスで分析できることは下記の通りです。

インプレッション(ユーザーがそのツイートを見た回数)

エンゲージメント総数(ユーザーがそのツイートに反応した回数)

詳細表示した回数

いいねした回数

リツイートした回数

特に注目すべきは、エンゲージメント総数です。

エンゲージメント総数とは、いいねやリツイート、返信、詳細クリック、リンクのクリックなどそのツイートをみたユーザーが反応した総数を表しています。

エンゲージメント総数を確認することで、どのようなツイートが人気でフォロワーが強い興味を示したのかが分かります。ツイートしたら、その結果をTwitterアナリティクスで分析し「どこが良くてどこがダメか」改善と計画を立てて、PDCAサイクルを回し、次のツイートに生かしましょう。

まとめ

以上の理由から、中小企業がコンテンツマーケティングを始めたときに、Twitter運用で取り組むべきことは

1.Twitterのヘビーユーザーになって、コツコツユーザーが知りたい情報を発信し続けること。

2.それと同時に、Twitterテクニックも並行して駆使すること。

3.運用開始の初期は成果が見えずらいが、それでも挫折しないこと、です。

この記事が、Twitter運用を考えている中小企業様の参考になれば幸いです。

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