リスティング広告は低予算でもできる広告宣伝の方法ですが、低予算であっても効果を得るにはいくつかポイントがあります。この記事では、低予算で成果が上がるケースと失敗するケースや低予算でも効果を得る方法について紹介します。
Googleのリスティング広告をする上で、低予算でも抑えるべきポイントは、以下の通りです。
目次
除外キーワードを可能な限り設定する
リスティング広告の調整機能を活用して、除外できるキーワードは可能な限り設定します。
リスティング広告を行う目的は新規顧客を獲得することにあるので、既存の顧客や求職者などが検索するキーワードに対して広告を出してもほとんど効果がありません。効果が見込めないキーワードに対して広告を出しても広告費が無駄になるため、除外できるキーワードは全て除外しましょう。
関連するキーワードを全て除外することで必要最低限のキーワードにのみリスティング広告が出せるので、低予算でも成果に繋げられます。
広告グループを細かく設定する
広告グループを設定する時は、1つのグループにつき1つのキーワードを設定することが大切です。
1つのグループに複数のキーワードを設定してしまうと、広告とキーワードの関連性が低いとみなされてしまい、広告掲載そのものに影響が出てしまう可能性があります。1つのグループにつき1つのキーワードを設定するようにすれば、無駄なく広告費を削減できます。
マッチタイプを削減する
リスティング広告には部分一致、絞り込み部分一致、フレーズ一致、完全一致の4つのマッチタイプがあります。
よりサイトへの流入効果を高めるために全てのマッチタイプに対応したいと思う人もいるかもしれませんが、マッチタイプに対応するほど広告費がかかってしまうのでおすすめできません。広告費を最小限におさえたいのであれば、登録したキーワードと検索ワードが完全に合致した場合にのみ表示される完全一致のマッチタイプを選ぶのがおすすめです。
完全一致であればどのユーザーがどんなキーワードで検索してくるかどうかが非常に分かりやすいため、キーワードに合わせたリスティング広告を出すことが簡単にできます。
部分一致などのマッチタイプの場合、想定していたキーワードとはあまり関係がないキーワードにも反応して広告を表示させてしまいます。それでは広告の費用対効果が得られにくいため、完全一致のマッチタイプを選ぶのがよいかと思います。
広告の品質を高める
リスティング広告には広告ランクというものがあり、広告ランクが高いほど検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。上位に表示されるようになれば必要以上にリスティング広告を出さずに済むため、費用を抑えることができます。
広告ランクは「上限クリック単価×広告の品質+広告表示オプション+広告フォーマット」で算出されるため、上限クリック単価が高くても品質が低いと広告ランクが上がりにくくなります。
広告の品質は推定クリック率や広告の関連性、ランディングページの関連性などによって決定づけられます。どの広告のクリック率が高いのか、キーワードと広告の関連性など様々な要素を把握した上で最適化する必要性があります。
たとえば、ユーザーの興味や関心を惹くような広告文やタイトルかどうか、ユーザーのニーズを満たす内容になっているかどうかなどがポイントです。一度の見直しで最善の効果が出るとは限らないので、何度も繰り返し改善していく必要性があります。
配信対象を設定する
リスティング広告の調整機能の中には、キーワードだけでなく地域や時間、デバイス、年齢や性別といった様々な調整項目があります。
配信対象を広くしても構いませんが、広くしたからといって必ずしも成果が得られるとは限りません。成果が上げられない分だけ広告費も無駄になってしまうので、まずは配信対象を限定することが大切です。
自社が狙うターゲット層に合わせて地域や時間、デバイス、年齢や性別などの項目を工夫することで、効率良く広告効果が得られます。
RLSAを利用する
RLSAとは検索連動広告向けリマーケティングのことで、サイトを訪れたユーザーが商品を購入しなかったりサービスを利用しなかった時に、ユーザーに対してもう一度広告を配信する方法です。
RLSAは既にサイトを訪れているユーザーにのみ配信される広告なので、商品の購入やサービスの利用に繋がらなかったユーザーにリスティング広告を配信でき、購入や利用に繋げやすい特徴があります。既にサイト上にいるユーザーにだけ配信するので広告費を無駄にすることがなく、低予算でもしっかりとした効果が期待できます。
低予算でも成果が上がるケースと、失敗するケースの違いとは?
成果が上がるケース
最初からしっかりと設定を決めてから運用している
リスティング広告を行う上で重要なのは、自社のターゲット層に合わせた設定ができているかどうかです。リスティング広告は、ターゲット層に合わせた細かい調整ができるようになっています。微調整を繰り返して、商品やサービスに合わせたターゲット層を確立していくことで成果に繋げられます。
ユーザーのアクセスが集中する時間帯を把握している
提供している商品やサービスによって、ユーザーのアクセスが集中する時間帯が大きく違います。ユーザーのアクセスが集中する時間帯に合わせてリスティング広告を打ち出すことによって、広告の効果を最大限活かすことができるでしょう。また、アクセスが集中する時間帯はアクセス解析を行うことで分かるため、しっかりアクセス解析を活用していることも前提です。
ターゲット層を把握している
ターゲット層の把握は非常に重要であり、費用対効果が高くなる最善の方法です。ターゲット層以外のユーザーは除外するように設定すれば、無駄なコストが発生することなく運用できるでしょう。
失敗するケース
初期設定が適当
ありがちなのが、リスティング広告を出したらそれで終わりにしてしまうケースです。リスティング広告は一度出せば必ず効果が発揮されるものではなく、効果が出るまで改善を繰り返して最適化を目指していくものです。にもかかわらず大した効果が出ないからといってやめてしまって失敗するケースはとても多いです。
予算設定を間違えている
いくら設定したキーワードが正確で広告の費用対効果が高かったとしても、予算設定を間違えていてはせっかくのチャンスを失ってしまうことになります。
ユーザーのアクセスが集中する時間帯こそリスティング広告を打ち出すチャンスなのに、その時間を迎えるまでに1日の予算を使い切ってしまうケースもよくあります。
適切なターゲット層に向けた広告表示ができていない
適切なターゲット層に向けた広告表示ができていないことが挙げられます。
リスティング広告は様々な調整機能によってターゲット層を限定できる利便性を持っていますが、ターゲット層が明確になっていなければ思うような効果は出ません。必要がないターゲット層を除外せずにキーワードに含めているケースもあるので、無駄なコストを生み続けるだけで失敗する可能性が高くなっています。
リスティング広告は最低限いくらで始めた方がいい?
少なすぎる予算では効果が期待できる広告を出すのは難しいと思いますので、10万円を基準に広告を出してみると良いかと思います。
そこから微調整を繰り返しつつ広告を出してみて、予算に対してどのくらいの成果が出せたかどうかで基準額を決定するのが良いかと思います。
リスティング広告はいつでも配信が止められますし、予算設定を柔軟に決められるのが良い点です。初めから予算を確保しすぎることなく運用して、成果が出ている場合は予算を増やすようにするのがおすすめです。
まとめ
ターゲット層を明確にして完全一致のマッチタイプを選び、RLSAを活用することで、低予算でもしっかりと費用を抑えつつ成果を上げることができます。
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