インストール型WordPressではなく、ホスティング型Movable Typeを選ぶメリット・デメリット

この記事ではWordPressとMovable Typeの2つのCMSを比較して、Movable Typeを選んだ場合のメリットとデメリットについて紹介します。

なお、WordPressとMovable Typeは、どちらもインストール型とホスティング型がありますが、この記事で比較しているのは「インストール型のWordPress 」と「ホスティング型のMovable Type」になります。

※記事後半では、補足で「ホスティング型のWordPress」と「インストール型のMovable Type」の比較もしています。

関連記事:WordPressに向いているケースとMovable Typeに向いているケース

インストール型WordPressではなくホスティング型Movable Typeを選ぶメリット

  • サーバー管理やセキュリティ対策の心配がいらない
  • 公式テクニカルサポートが得られる
  • ページ表示速度が速い

サーバー管理やセキュリティ対策の心配がいらない

CMSのバージョンアップや、OS やミドルウェアのアップデートはMovable Typeが行ってくれるため、メンテナンスコストを削減できます。

公式のテクニカルサポートが得られる

公式のテクニカルサポートが得られるのもインストール型のWordPressと違う大きなポイントだと感じます。Movable Typeでは、技術的な相談や疑問が発生した際に、メールにてサポートを受けられます。

ページ表示速度が速い

Movable Typeでは予め静的ページを生成しそれを出力するため、動的にページを生成するWordPressよりページ表示速度が早いのが特徴です。

インストール型WordPressではなくホスティング型Movable Typeを選ぶデメリット

  • テーマとプラグインの数が少ない
  • 有料である
  • Movable Typeに関する情報が少なく、構築できる制作者や制作会社が少ない

テーマとプラグインの数が少ない

テーマとプラグインの数はWPと比べるとかなり少ないです。

オウンドメディアや機能的にシンプルなサイトを作る分には機能面で不足はありませんが、細かい要望に合わせたカスタマイズは難しいです。

月額費用がかかる

ホスティング型のMovable Typeは月々税込5,500円〜かかります。無料で使えるインストール型WordPressと比べると月額費用が発生するので、導入するのに抵抗を感じる方もいると思います。

しかし「月5,000円で保守サービスが含まれている」と考えるとそこまでデメリットとは言えないかもしれません。個人で利用するには、割高感があるかもしれませんが企業で利用する分にはアリな選択肢だと感じます。

Movable Typeに関する情報が少なく、構築できる制作者や制作会社が少ない

「日本語を使用するWebサイトのCMSシェア率(2023年1月現在)」を見てみると、WordPressは83.5% で Movable Typeは0.3%とシェア率は圧倒的にWordPressの方が高いです。

参考:Distribution of content management systems among websites that use Japanese

また、試しに「Movable Type」と「WordPress」というキーワードでそれぞれ検索すると「Movable Type」の方は104,000,000 件、「WordPress」の方は 1,640,000,000 件、とそのヒット数に16倍の差があります。

以上より、Movable Typeに関する情報量はWordPressより少なく、CMSシェア率も低いため構築できる制作者や制作会社が少ないのが現状です。

使用目的で使い分け

がっつりサイトをカスタマイズしたり、デザインをこだわりたい場合はインストール型WordPress

WordPressの方がプラグインの量が豊富で得られる情報量も多いため、ホスティング型Movable Typeよりサイトのカスタマイズが容易にできます。

また、現在WordPressCMSの主流なので、WordPressでのサイト制作を依頼をしたい場合に、制作者や制作会社を見つけるのに困ることはないでしょう。

オウンドメディアや機能的にシンプルなサイトで、保守サービスやセキュリティ面を重視する場合はホスティング型Movable Type

ホスティング型Movable Typeは月々税込5,500円〜 かかりますが、その分保守サービスやセキュリティ対策が含まれています。

もしWordPress作られたサイトで保守サービスを外部の企業に依頼するとなると、その相場は月額平均3万円ほどします。そのため保守サービスの依頼まで考えた場合、結果的にMovable Typeを利用する方がお得になります。

オウンドメディアなど比較的シンプルなサイトを作る予定で、保守サービスの依頼まで検討する方は、ホスティング型Movable Typeが良いかもしれません。

参考:【2022年最新】WordPress保守サービスの費用相場を知る!

ホスティング型のWordPressとホスティング型のMovable Typeを比較

無料版のホスティング型のWordPress

ホスティング型WordPressは無料版と有料版がありますが、無料版は独自ドメインが使用できず、サイト内に広告も表示されます。その他にもプラグインが使用できなかったり、いくつか制約があるので、企業でサイト運営する場合におすすめするのは難しいです。

有料版のホスティング型のWordPress

有料版の方では、プレミアム(月額900円〜)以上のプランで、独自ドメインや広告表示を消すことができ、メールサポートやライブチャットサポートも受けられるようになります。

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公式サポートが得られる点でホスティング型のMovable Typeと類似し、料金プランは月額500円〜から選べるので、選ぶプランによってはMovable Typeより月額費用を抑えることができます。

一方で、最上のプランを選んでもインストール型のWordPressよりカスタマイズの自由度は劣り、ページ表示速度はMovable Typeより劣ります。また「アフィリエイトについての制限」や、コンテンツの大部分が特定の製品またはサービスを宣伝するコンテンツであるサイトは許可されていません。そのため、サイトの収益化を考えている場合には注意が必要です。まとめると

  • 公式サポートは受けたいが、月額費用はなるべく安くしたい
  • ページ表示速度のこだわりは少なく、がっつりカスタマイズする予定もない
  • サイトの収益化に関するガイドラインも承諾

という方は、有料版のホスティング型のWordPressを検討するのも良いかと思います。

インストール型のWordPressとインストール型のMovable Typeを比較

まず、ホスティング型とインストール型の2種類のMovable Typeを比較すると、インストール型の方が独自プログラムとの連携や、より高度なカスタマイズが可能になります。

しかし、インストール型Movable Typeは管理画面の動作や再構築の速度がホスティング型より遅くなります。また、サーバー監視やセキュリティ対策もインストール型には付きません。

「がっつりカスタマイズができる点」と「サーバー監視やセキュリティ対策のサポートが付かない点」が、インストール型のWordPressとインストール型のMovable Typeは類似しています。そのため

  1. まずインストール型のWordPressとホスティング型のMovable Typeを比較してみて、Movable Typeの方を使いたいと思う
  2. けれど、がっつりカスタマイズしたい

という方は、インストール型のMovable Typeを検討するのが良いかと思います。

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