WordPressに向いているケースとMovable Typeに向いているケース

この記事ではWordPressに向いているケースとMovable Typeに向いているケースについて紹介します。

なお、WordPressとMovable Typeにはどちらもインストール型とホスティング型があるので、4パターンに分けて紹介しています。

• インストール型WordPress（wordpress.org）が向いているケース
• ホスティング型WordPress（wordpress.com）が向いているケース
• インストール型Movable Typeが向いているケース
• ホスティング型Movable Typeが向いているケース
• まとめ

関連記事：インストール型WordPressではなく、ホスティング型Movable Typeを選ぶメリット・デメリット

インストール型WordPress（wordpress.org）が向いているケース

• 無料のCMSを利用したい
• プラグインやテーマを自由にインストールして、サイトを容易にカスタマイズしたい
• 自社（自身）でセキュリティ対策や保守作業ができる
• アクセス解析などの専用のツールの導入や広告設置などでサイト収益化を考えている
• サイト構築依頼を多数のWeb制作会社の中から比較検討して選びたい

インストール型WordPressは最も利用されているCMSであるため、ネット上や書籍など情報が充実しています。またWordPressを扱うWeb制作会社は多数あるため、サイト構築依頼をする際には十分に比較検討することができます。

一方、オープンソースのCMSで広く普及しているが故に、悪意を持った第三者からの攻撃対象になりやすい面があります。そのため、セキュリティ対策や保守作業が必要になり、それができない場合は外部の保守サービスを利用した方がよいでしょう。

そのため「がっつりカスタマイズを行う予定で、保守できる環境が整っているケース」に向いていると思います。

ホスティング型WordPress（wordpress.com）が向いているケース

• 手軽にブログサービスを利用してみたい
• レンタルサーバーの契約やセキュリティ対策を考えず、簡単にサイト運用をしたい
• WordPressの基本的な機能が揃っていれば十分だと考えている（カスタマイズ面は制限されてもよい）
• 公式サポートを受けたい

ホスティング型WordPressはソフトウェアではなく、ブログサービスですので、会員登録するだけでブログを始められるお手軽さが魅力だと思います。無料版から有料版までいくつかプランが用意されていて、プランによっては独自ドメインが使用できたり、公式サポートも受けられます。

「まずはブログを始めてみたい」という方は無料版で、「独自のドメインを使ってサイトを成長させたい」という方は有料版がよいかと思います。

インストール型Movable Typeが向いているケース

• 親会社や子会社、関連会社など複数の企業もしくは団体で共同利用しようと考えている
• ホスティング型のMovable Typeではできない「高度なカスタマイズ」を考えている
• 自社（自身）で自由にサーバー環境の設定や管理をしたいと考えている
• 公式サポートを受けたい

インストール型Movable Type（Advanced）では、1ライセンスで複数サーバーにインストールすることが可能で、社内システムと連携させることができるため大規模運用に適しています。導入実績として「日本経済新聞社」「東京書籍株式会社」があります。有料にはなりますが、年間メンテナンスのサービスもあるので何か問題が発生した時にサポートが受けられます。

「大企業や行政、学校など大規模サイトを運用していて、何かあったときの為にサポートを受けられるものがよい」と考える場合に向いていると思います。

ホスティング型Movable Typeが向いているケース

• セキュリティ対策や保守作業が自社（自身）で行わず、任せたい
• サーバーへの負荷を軽くしてページ表示速度を速くしたい
• ひとつのCMSで複数サイトを管理しやすい
• 公式サポートを受けたい

ホスティング型Movable Typeでは、OSのアップデートやCMSのバージョンアップ、セキュリティの欠陥があったときの修正対応など、シックス・アパート（Movable Type の開発会社）が即座に行ってくれるので安心してサイト運営できます。ページ表示速度は、あらかじめ生成された静的HTMLを表示させるため、アクセス時のサーバーへの負荷が低く、高速です。

また、ひとつのCMSで複数サイトを管理しやすいという特徴があるため、複数サイトを一括で管理して運営する場合に適しています。

まとめ

ページの編集ができたり、お知らせを追加できるくらいの企業のコーポレートサイトに入れる場合には、

保守できる環境が整っているのであれば→「インストール型WordPress」
保守を任せたいのであれば→「ホスティング型Movable Type」

を選ぶのがよいかと思います。